この記事では、Ubuntuでのユーザーを作成・削除、またはその作業にともなうグループへの追加の手順をご紹介します。
頻繁に使うものではないので、毎回忘れてしまったり、他のディストリビューションとの違いも若干あったりするコマンド群ではあります。
<user name>の部分は自身の環境に置き換えてください。
ユーザーを作成する
ユーザーを作成するには以下のコマンドを実行します。
$ sudo adduser <user name>
コマンドを実行すると、パスワードを始めその他の設定を求められますが、特に不要であればEnterで飛ばしましょう。
[sudo] ubuntu のパスワード:
ユーザー `ubuntu-test' を追加しています...
新しいグループ `ubuntu-test' (1001) を追加しています...
新しいユーザー `ubuntu-test' (1001) をグループ `ubuntu-test' に追加しています...
ホームディレクトリ `/home/ubuntu-test' を作成しています...
`/etc/skel' からファイルをコピーしています...
新しいパスワード:
新しいパスワードを再入力してください:
passwd: パスワードは正しく更新されました
ubuntu-test のユーザ情報を変更中
新しい値を入力してください。標準設定値を使うならリターンを押してください
フルネーム []:
部屋番号 []:
職場電話番号 []:
自宅電話番号 []:
その他 []:
以上で正しいですか? [Y/n] Y
CentOSやRedHatユーザーには『useradd』の方が馴染み深いかもしれません。こちらのコマンドはユーザー作成のみでホームディレクトリが作成されません。『adduser』コマンドを使います。
ユーザにsudo権限を許可する
以下のどちらのコマンドでも同じですが、グループ反映には一度ターミナルからログアウト・再ログインが必要です。
$ sudo gpasswd -a <user name> sudo
$ sudo usermod -aG sudo <user name>
実行後は以下のコマンドで実際にsudoグループに追加されたか確認します。
$ cat /etc/group
$ sudo:x:27:ubuntu
グループに追加する
sudo権限の追加追加は単にsudoグループに追加するということです。他のグループへの追加も同様のコマンドで行います。
$ sudo gpasswd -a <user name> <group name>
$ sudo usermod -aG <group name> <user name>
ユーザーを削除する
『-r』のオプションを付けることでユーザーディレクトリごと削除します。
sudo userdel -r <user name>