この記事では『0x8007001f』のエラーが出てWindows Updateに失敗した際の対象方法を解説します。
つい先日、私の持っているPCで表題のエラーが発生し、よりによってWindows 10からWindows 11へのアップデートにことごとく失敗し続けました。
悪戦苦闘の末、無事解決できたので、今回はその方法を解説していきます。公式やフォーラムの情報で解決できず、お手上げの方は是非試してみてください。
- Windows Updateが『0x8007001f』のエラーで何度も失敗する
- 『0x8007001f』のエラーでWindows 10からWindows 11へのアップデートに失敗してしまう
- Microsoftのフォーラムを参照してもうまくいかない
現象
私は現在、仕事柄3台のPCを持っています。
- プライベート用
- 仕事用
- お客様から貸与されているもの
この3つのうち、②と③で『0x8007001f』エラーが発生し、Windows 10からWindows 11へのアップデート、及びWindows 11 22H2へのアップデートが失敗してしまいます。
ちなみにアップデート作業はWindows Updateから実行しましたが、Windows 11のインストールツールを使ってみても同じ状況です。
両者とも実行するとしばらくは何事もなく進みます。しかし、ダンロードが終了しインストールのため再起動をすると、その後の作業進捗が60%程で止まってしまいます。
ちゃんと再起動されますが、Windows 11にはなっておりらず、Windows Updateの画面で『0x8007001F』のエラーが表示されているという状態です。
解決のために試したこと
ググったところ、コミュニティからの情報があったので確認しました。
【0x8007001f】windows10のアップデートができない
Microsoft コミュニティ
Windows 10 – Windows Update に失敗する場合の対処法
Microsoft コミュニティ
こちらで解決手段として記載されていたのは以下の通りです。
- トラブルシューティング ツールを実行する
- BITS トラブルシューティング ツールを実行する
- DISM コマンドを実行する
- システム ファイル チェッカーを実行する
- 更新プログラムを手動でインストールする
- マイクロソフト コミュニティに問い合わせる
しかし、どれを試してもうまくいきませんでした。
他のサイトも参照しましたが、似たような対応策ばかりで解決にはいたりませんでした。
原因が判明
原因がわからないまま色々触っているうちに、あることに気が付きました。
Window 11へのアップデートに成功しているPCは、PCのユーザーが1ユーザーのみ。
Window 11へのアップデートに失敗しているPCは、PCに複数ユーザーがいます。
これは偶然の一致?と思いつつも調べてみると、原因はこれらであることが分かりました。具体的に言うと、削除したはずのユーザーデータがシステム内に残ってしまっていることが問題を引き起こしていたのです。
行った対応
こちらが実際に行った対応です。
Windowsマークを[右クリック]すると各種メニューが表示されます。
その中から[コンピューターの管理]を選択して開きます。
左側のメニューに[ローカルユーザーとグループ]のメニューがあり、その中の[ユーザー]フォルダを開きます。
その中に未使用のユーザーがいたら、名前を右クリックして[削除]を選択します。
スタートメニューで[レジストリ]と入力すると『レジストリ エディター』が出てるくので、[管理者として実行]を選択します。
以下の設定を編集します。
コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList
左側のフォルダ一覧から以下の順にフォルダを開いていきます。
- HKEY_LOCAL_MACHINE
- SOFTWARE
- Microsoft
- Windows NT
- CurrentVersion
- ProfileList
ProfileListの中に『S-1-5-21-XXXXX』から始まるユーザーデータがあることがわかります。

ここまでいったら一旦置いておき、別の作業を行います。
スタートメニューで[コマンド]と入力すると『コマンドプロンプト』が出てるくので、[管理者として実行]を選択します。
コマンドプロンプトに以下のコマンドを貼り付けてEnterを押します。
WMIC useraccount get name,sid
これは現在のシステム内で有効なユーザーデータを表示するコマンドです。
各ユーザーの最末尾の数字に注目します。『503』や『1002』と言った部分です。⑦の手順で表示したレジストリ内のユーザー一覧と比べてみましょう。

コマンドプロンプトの表示にいないユーザーがレジストリ側にあった場合、そのユーザーが不具合を起こしている非アクティブユーザーです。
今回の例の場合だと、末尾が『1001』のユーザーはコマンドプロンプトにいません。つまり非アクティブユーザーです。対象ユーザーを右クリックから削除します。

設定反映のためPCを再起動します。その後、再度Windows 11へのアップデートを試してみてください。
最後に
冒頭で挙げた以下3つのPCのうち、
- プライベート用
- 仕事用:以前プライベート用として使っていたため削除したアカウントの残骸があった
- お客様から貸与されているもの:前の利用者のアカウントの残骸があった
と言った状況だったのです。
ちょっと特殊な条件だったかもしれませんが、この記事が同じような問題でお困りの方に役立てば嬉しく思います。