こんにちは、ひとり情シスのキヨです。
この記事では会社でパソコンを買う場合のおすすめパソコンメーカーを紹介します。
メーカーだけでなく、会社のパソコンを買う時の選定のコツ、注意すべきポイントも合わせて、初心者にも分かりやすく解説していきます。
パソコンの選定や購入を押し付けられたあなたへ
社内にパソコンに詳しい人がいない。という中小企業で働く人も多い昨今。
そんな状況下だと、
- 周りより少し年齢が若い
- ネットの知識が多少ある
- 社内で便利屋として扱われている
このような理由だけでパソコンの選定や購入、セットアップまでも丸投げされてしまうことがあります。
そんな時、「自分自身もそんなに詳しくないのに…」と不安になってしまいますよね。
その気持わかります。
だってあなたが購入・設定したパソコンで誰かが仕事をするわけですから。
何か不備があったら…と不安にもなります。私もこの仕事を始めたばかりの時はそうでした。
でも安心してください。
そんな方々のために、ひとり情シス歴20年以上の私が「会社用のPCを選ぶならここ!」というメーカーと、パソコン選定のコツを解説していきます。
パソコン選定のコツと注意点
まず、会社のパソコンの購入に際し最も注意しなければならないことを知っておきましょう。
それは、
焦って家電量販店で購入しない!
ということです。
「パソコンを買う!」となると誰しもがまず思いつくのが、家電量販店に足を運んで購入することだと思います。
それが駄目となると「じゃあ、どこで買うの?Amazon?」と言う声が聞こえてきそうですがそれも違います。
結論から言うと、会社で使うパソコンは法人向けモデルの取り扱いがあるメーカーのWebサイトか電話窓口で購入するのがおすすめです。
何故かというと、パソコンには一般個人向けに販売されているモデルとは別に、会社や業務目的に販売される『法人モデル』というものがあるのです。
家電量販店で個人向けのPCを買うのは全くもって問題ありません。しかし、法人向けのパソコンを家電量販店で買う場合は以下のポイントに注意しましょう。
保証について
個人向けパソコンだと多くの場合で購入から1年間のメーカー保証がついています。その保証の範囲内であればパソコンの修理してもらえたりしますよね。
法人向けにもそういった保証があります。そしてその保証の内容はよりビジネスに特化した内容になっています。
例えば、
- 標準保証の延長
- 訪問修理・引取修理
- 翌日対応・当日対応
といったものです。
標準保証が延長されるので、故障などのトラブルに対しても安心して長期間使えるということになります。10万円以上のパソコンは少額固定資産になりますので、3年程度は使う前提の保守に入ることがおすすめです。
通常の個人向け保証だと、故障の際には自分で梱包して送ったりしますよね。しかし、法人向けの保証だと訪問修理・引取修理もあります。電話一本で修理を依頼することができるので、メイン業務への影響も極力減らせます。
PCが突然の故障…しかし、
- どうしても今週中にこの仕事を終わらせないといけない!
- 明日までには必ずデータを送らなければいけない!
こんな状況下でのニーズにも応えられる可能性があるのがこちらの保証です。
ここで言う『対応』は、あくまで『対応開始』の意味なので、当日・翌日に修理や復旧が完了するとは限りません。しかし、こういった保証がなくて絶望するより、いざという時に一縷の望みをかけることができるのは心強いですよね。
これらの保証はあくまで標準保証のプラスオプションとなりますが、加入しておくメリットは十分にあります。個人のパソコンとは違い、ビジネスにおけるリスクヘッジのために手厚い保証があるということを知っておきましょう。
購入価格
「家電量販店は価格も安くてポイントもつくしお得!」
しかし、メーカーの法人向けWebサイトや電話窓口から購入すると、特にまとまった台数を発注する場合はかなりのボリュームディスカウントとなる場合があります。
スペック
法人向けのパソコンを取り扱うメーカーには、法人専用の製品ラインナップがあります。これらのモデルは基本的には家電量販店では購入できません。
法人専用モデルは当然ビジネス向けに設計されており、安定的に業務ができるハードウェア構成や、役立つオプションを取り揃えています。
OSの違い
あまり知られていませんが、個人向けのパソコンと法人向けのパソコンでは同じWindowsでもエディションが違うんです。
個人向け:Windows 11 Home
法人向け:Windows 11 Pro
と言った感じです。
法人モデルでは、ビジネス利用において便利な機能が搭載されているWindows Proが標準搭載されている場合が多いです。
※少し専門的な機能なので説明はまたの機会に
アプリケーション
家電量販店で売られている個人向けモデルと、メーカー直販の法人向けモデルとの大きな違いはここです。
個人向けモデルだと、写真・動画編集ソフトや年賀状ソフト、よくわからないソフトまで色々入ってたりします。しかし、法人向けモデルは、メーカー独自のセキュリティソフトや管理ソフトだけといった非常にシンプルな構成なのが特徴です。
「余計なものは使わなければいいじゃん」と思う方もいると思いますが…
その考え、注意が必要です。
最近はクラウドに接続してデータをアップロードしたり、ダウンロードすることが容易になりました。さまざまなソフトにそういった機能がついています。
会社の情報流出は内部の人間によるデータの持ち出しが一番の原因なのです!自分で使い方が把握できないようなソフトが多く入っているパソコンの選定はやめましょう。
もしあなたが選定したPCでそういったことがあったら…と思うとぞっとしますよね。
法人向けおすすめパソコンメーカー4選
お待たせしました。ここまでで基礎知識は理解していただけたと思うので、本題の法人向けパソコンを購入するなら「ここがおすすめ!」のご紹介です。
色々紹介すると逆に悩ませてしまうので、特におすすめできる4つのメーカーに絞っています。
Microsoft(Surfaceシリーズ)
MicrosoftのSurfaceシリーズは、御存知の通りWindowsを開発しているMicrosoftが製造しているパソコンです。それゆえ抜群の安心感があります。スペック、デザインともに最もおすすめ。
もちろん法人専用モデルもあり、マイクロソフト独自の2~4年の保証(偶発故障、先出しセンドバック、翌営業日交換など)を8種類から選べるのが心強いです。
日常的な業務でWordやExcelを利用している方はすっと馴染めるモデルが沢山あります。
Surfaceシリーズのおすすめ
DELL
世界のパソコン市場シェアトップ3に入る定番のメーカーです。コスパに優れた製品に定評があり、どういったビジネスシーンにも応えられるラインナップが準備されています。個人的な経験則ですが、技術サポートのエンジニアはとても丁寧に対応してくれます。
電話・オンラインによるテクニカルサポートを始め、偶発故障など、幅広い保守対応が可能なプランが用意されています。
日本HP
DELLに並ぶPC・PC周辺機器メーカーです。最近はデザインにも力を入れており、スタイリッシュな商品が多いのも魅力です。また、パソコンが国内生産(東京)であることと、サポート窓口が国内スタッフであるという安心感があります。電話でサポートを受ける際もスムーズなやり取りが可能です。
電話・オンラインによるテクニカルサポートを始め、偶発故障など、幅広い保守対応が可能なプランが用意されています。
HPのおすすめシリーズ
VAIO
かつてSONYのブランドだったVAIOがPCメーカーとして独立。スタイリッシュかつクリエイティブなデザインとスペックを兼ね揃え、昔からの根強いファンがいます。申し分ないスペックがあるものの、最低価格で10万円を下回るモデルがないないのが悩んでしまうポイント。バリバリと仕事したい人向けの製品です。
訪問によるオンサイトサポート、偶発保証、スタイリッシュなパソコンの見た目を保つ外装交換サービスなどが用意されています。
最後に
今回は『会社でパソコンを買う場合のおすすめパソコンメーカー』をテーマに記事を書いてみましたが、いかがだったでしょうか?
会社で使うパソコンの選定や購入は、多少詳しい人でも迷ってしまうものです。
この記事がお困りの方々の参考になれば嬉しいです。