インターネットの普及により、オンラインで仕事をするのが当たり前になりました。非常に便利な反面、悪意のある人間によってさまざまなサイバー攻撃が仕掛けられています。
自社の機密情報をサイバー攻撃から守るには、セキュリティソフトの導入が有効です。しかし、どれを選べば良いのか迷ってしまう方もいるでしょう。
この記事では、会社で導入したいおすすめのセキュリティソフトを7つご紹介します。また、セキュリティソフトの重要性や、個人版と法人版の違い、法人版のメリット・デメリットなども解説しています。
最適なセキュリティソフトを導入したい方は、ぜひご参考にしてみてください。
セキュリティソフトの重要性
インターネットに接続することは、サイバー攻撃の脅威にさらされることを意味します。悪意のある人間はあらゆる手を使って、自社の機密情報を盗んだり、システムを破壊しようとサイバー攻撃を仕掛けます。セキュリティソフトはそれらに対抗できる非常に重要なツールです。
サイバー攻撃の厄介な点は、情報漏洩などの被害に遭うと多くの関係者に迷惑をかけてしまうところです。信用問題や賠償問題など多大な損失をもたらすため、万が一に備えてセキュリティソフトを導入し、万全の対策を講じる必要があります。
個人版と法人版の違い
セキュリティソフトは、個人版と法人版の2種類に大きくわけられます。一番の違いは、ライセンスの管理方法です。個人版はパソコンごとにライセンスを個別管理するのに対して、法人版は複数のパソコンのライセンスを一元管理できます。
小規模事業者は個人版でもOK
小規模事業者で従業員数が少なく、ライセンスの個別管理が面倒でなければ、個人版のセキュリティソフトでも運用可能です。法人版は大人数での運用を想定しているため、ライセンス数が少ない場合は、個人版で運用したほうがコストを抑えられます。
法人版セキュリティソフトのメリット・デメリット
法人版セキュリティソフトは、ライセンスを一元管理できるため、ライセンスの登録や更新、設定、アップデート、運用監視などを効率化できるのがメリットです。
個人版の場合、別途エクセルなどを用いてライセンスを個別管理しなければいけません。また、設定やアップデートが従業員まかせになってしまうため、必ずしも万全のセキュリティ対策になっていないこともあります。
一元管理できる法人版ならば、管理者主導で設定やアップデート、さらに運用監視もできるため、セキュリティ対策の信頼性を高められます。
法人版セキュリティソフトのデメリットは、個人版に比べるとコストが高くなる点です。しかし、ライセンス数や契約期間によってディスカウントされることが多いため、コストは総合的に考える必要があります。
おすすめのセキュリティソフト
おすすめのセキュリティソフトとして、以下の7つをご紹介します。
- ESET Endpoint Protection
- Kaspersky Endpoint Security
- Trellix(旧McAfee) Endpoint Security
- ZERO ウイルスセキュリティ
- Symantec Endpoint Security
- LANSCOPE サイバープロテクション
- Avast Business Security
それぞれの特徴やおすすめポイントを解説します。
1. ESET Endpoint Protection
ESET Endpoint Protectionは、WindowsやMacなどのOSにかかわらず、あらゆるウイルスやスパイウェアからパソコンを保護します。フィッシング対策エンジンは受賞歴があり、偽装サイトからユーザー名やパスワードが盗まれることを防ぎます。低負荷なため動作が重くなりにくいのも特徴です。
「ESET Endpoint Protection Advanced」と「ESET Endpoint Protection Standard」の2種類が用意されています。Advancedは、SNSやゲームなどのWebサイトへのアクセス制限ができるほか、スパムメールの除外や全受信メールのマルウェアチェックなどの迷惑メール対策が充実しています。
2. Kaspersky Endpoint Security
Kaspersky Endpoint Securityは、多くの第三者機関のテストを受けて高い評価を得ています。機械学習による次世代型の多層保護が特徴です。
ランサムウェアなどの高度な脅威の侵入リスクを抑えるだけでなく、仮に侵入されても「ふるまい検知」が悪意のあるプロセスを検知し強制終了。修復エンジンが元の状態に戻します。
「ADVANCED」と「SELECT」の2種類があり、ADVANCEDはアプリケーションやターミナルサーバーの防御、WebやEメールの脅威保護、暗号化などの機能が追加されます。
3. Trellix(旧McAfee)Endpoint Security
Trellix(旧McAfee)Endpoint Securityは、マルウェアに対する通常の防御や検知、調査、対応のほかに、脅威を事前に把握して攻撃される前に対策をとるのが特徴です。
ウイルススキャンのリソース負荷が少なく、定期的なフルスキャンはパソコンの稼働状況をみて実行されます。パソコンを使用しているときはスキャンが停止するため、動作の重さにに悩まされにくいです。
連携性や拡張性が高いため、標準機能のほかに次世代機能をアドオンして、新しい脅威への対策を強化できます。
4. ZERO ウイルスセキュリティ
ZERO ウイルスセキュリティは、買い切り型のセキュリティソフトで、コストを抑えられるのが特徴です。インストールした端末が壊れないかぎり、OSが新しくなってもシステム要件さえ満たせば半永久的に使用できます。
軽さを評価するパフォーマンステストでは、オーストリアとドイツの第三者機関で1位を獲得。ほかにも多くの受賞歴があり、世界トップクラスの性能が実証されています。また、セキュリティソフト単体での販売本数は、11年連続で1位を誇っています。
5. Symantec Endpoint Security
Symantec Endpoint Security(SES)は、クラウドで社内外の端末を一元管理できるのが特徴です。自社のニーズに合わせて、オンプレミスやハイブリッドでの管理もできます。
「Symantec Endpoint Security Enterprise(SES-E)」と「Symantec Endpoint Security Complete(SES-C)」の2種類があります。Complete(SES-C)は、脅威調査アナリストが標的型攻撃を分析したり、権限を管理するActive Directoryに大量の囮を配置して脅威保護したり、業界最高レベルのセキュリティです。
6. LANSCOPE サイバープロテクション
LANSCOPE サイバープロテクションは、AIによるアンチウイルスを実現したセキュリティソフトです。日々大量に出現する新型のマルウェアを、99%の高確率で検知して侵入を防ぎます。
AIに大量のマルウェアを学習させて作成した数理モデルを稼働させるため、パターンファイルの更新がなく動作が軽いです。正しいファイルも学習させるため、誤検知はほぼありません。クラウド型のため簡単に導入でき、メンテナンスも不要です。
7. Avast Business Security
Avast Business Securityは、30年の歴史と数々の受賞歴をもつセキュリティソフトです。ニーズに合わせて「エッセンシャル」「プレミアム」「アルティメット」の3種類のセキュリティレベルを選べます。
最小限の「エッセンシャル」でも、次世代型アンチウイルスで多層的に保護します。ランサムウェアのブロックやパスワードのプロテクションも可能です。
「プレミアム」は、公衆Wi-Fi利用時のプライバシー保護やUSBプロテクションが追加されます。「アルティメット」は、システムとサードパーティ製アプリケーションの脆弱性も自動的に修正します。
まとめ
会社で導入したいおすすめのセキュリティソフトを7つご紹介するとともに、その重要性や、個人版と法人版の違い、法人版のメリット・デメリットなども解説しました。
インターネットへの接続は、サイバー攻撃の脅威にさらされることを意味します。情報漏洩などの被害に遭うと多くの関係者に迷惑をかけて、信用問題や賠償問題など多大な損失をもたらします。
万が一に備えて、今回の記事をご参考に最適なセキュリティソフトを導入していただけると幸いです。