社内のあらゆる業務を引き受けて処理していく事務職。縁の下の力持ちである事務職の方がいなければ、ビジネスが円滑に進みません。
そんな事務職の方の業務を効率化する必須アイテムがパソコンです。ほぼ1日中向き合うため、パソコンのパフォーマンスがダイレクトに生産性に響きます。事務職に適したパソコンを選ぶことが重要です。
この記事では、事務職におすすめのパソコンを5機種ご紹介しています。選定ポイントや必要スペックも合わせて解説しました。事務職に最適なパソコンをお探しの方は、ぜひご参考にしてみてください。
事務職向けのパソコンを選定するポイント
事務職向けのパソコンを選定するポイントは、以下の5つです。
- MS Officeの安定稼働
- 容量の大きいローカルストレージ
- 大きく見やすい画面
- テンキー付きキーボード
- 保守サポートの充実
それぞれのポイントを押さえることで、事務職に最適なパソコンを選べるようになります。ぜひご覧になってみてください。
1. MS Officeの安定稼働
事務職向けのパソコンでもっとも重要な選定ポイントは、MS Officeが安定稼働するスペックです。Word、Excel、PowerPointは、三種の神器といってよいでしょう。ほかにもOutlook、OneNote、OneDrive、Teamsをはじめとするさまざまな業務効率化ツールがMS Officeにはあります。これらのツールがスムーズに動くことで、生産性の向上につながります。
2. 容量の大きいローカルストレージ
事務職の方は、大量のファイルやデータを保存して取り扱います。ローカルストレージの容量は大きいものを選びましょう。ファイルやデータが多くなってローカルストレージが圧迫されると、パソコンの処理スピードが遅くなります。また、容量が極端に少ないとWindowsのアップグレードなどにも対応できなくなるおそれがあります。
3. 大きく見やすい画面
事務職の方は、パソコンのディスプレイを長時間見続けることが多いです。大きく見やすい画面のパソコンを選ぶことで、疲労が軽減されます。事務職の方でも持ち運びが必要な場合は、小さいサイズのパソコンを選んで、外部ディスプレイを導入すると良いでしょう。
4. テンキー付きキーボード
数字入力が多い場合は、テンキー付きのキーボードを備えた機種がおすすめです。数字を素早く正確に打てるため、作業の効率化を図れます。ただし、テンキー付きキーボードのパソコンは、サイズが大きくなります。持ち運ぶために小さいサイズのパソコンを選びたい場合は、外付けのテンキーで対応しましょう。
5. 保守サポートの充実
パソコンは精密機器のため、なにかの拍子に不具合を起こすことがあります。万が一に備えて充実した保守サポートのあるパソコンを選ぶと良いでしょう。落下や水こぼしなどの不注意による破損や故障にも保証していると安心です。事務職はパソコンがないと務まらないため、すぐ出張修理に来てくれるサービスもあるとさらに心強いです。
事務職向けパソコンの必要スペック
選定ポイントがわかったところで、具体的にどのくらいのスペックがあれば良いのかを見ていきましょう。事務職向けパソコンの必要スペックは、以下のとおりです。
OS | Windows11 Pro |
---|---|
CPU | Intel Core i5 12世代以上 |
メモリ | 8GB以上 |
ストレージ | SSD 256GB以上 |
ディスプレイ | 13から16インチ |
重量 | 持ち運びしないので不問 |
(持ち運ぶ場合は、1.2kg以下が目安) | |
外部端子 | USB Type-C、HDMI、外付けテンキー用(必要な場合) |
OSは、一般的な事務職であればWindows一択です。そのなかでも「Windows11 Pro」搭載のパソコンをおすすめします。不正アクセスや情報漏洩などを防止するセキュリティ機能が高いです。BitLockerによるデバイス暗号化や、仕事用と個人用のデータを分離して管理するWindows情報保護(WIP)などが使えます。
頭脳となるCPUは「Intel Core i5 12世代以上」、作業机となるメモリは「8GB以上」あると、パソコンの動作が重くならず、ストレスフリーで作業可能です。
データを保存するストレージは、HDDではなく「SSD 256GB以上」を推奨します。HDDに比べて処理スピードが数段速いです。静音性も高いため、集中して作業ができます。また、耐久性も高く、故障のリスクも減らせます。
ディスプレイは「13から16インチ」が大きく見やすい画面です。持ち運びが必要な場合は、13インチで、重量は1.2kg以下を目安に選びましょう。
外部端子は、一般的に使用される「USB Type-C」や「HDMI」のほかに、外付けのテンキーを使用する場合は、その接続端子も考慮する必要があります。
事務職におすすめのパソコン5選
必要スペックがわかったところで、実際のどのような機種があるのか見ていきましょう。事務職におすすめのパソコンは、以下の5機種です。
- ThinkPad T14 Gen 3
- VAIO Pro PH
- HP Probook
- DELL Vostro
- Surface Laptop 15インチ
それぞれの特徴やおすすめポイントを解説していきます。
1. ThinkPad T14 Gen 3
Lenovoの「ThinkPad T14 Gen 3」は、大きくて見やすい画面をもつパソコンです。ディスプレイのベゼル(枠)の幅が狭く画面比は16:10で、14インチでありながら15.6インチに匹敵する情報を表示できます。ブルーライト軽減パネルも選択可能です。
2. VAIO Pro PH
ソニーが販売を手がける「VAIO Pro PH」は、ノートパソコンでありながらデスクトップ並みのハイパフォーマンスを発揮します。15.6インチの大画面で快適な事務作業が可能です。テンキー付きのキーボードで効率良く数字入力もできます。また、光学ドライブが付属しているのも特徴です。
3. HP Probook
HPの「Probook」は、コストパフォーマンスが高く実用性のあるパソコンです。画面は15.6インチと、13.3インチが用意されています。過酷な環境でも耐えられる米軍調達基準(MIL-STD)をクリアする堅牢性をもちます。万が一の故障の際も、全国420拠点のサポート体制があり安心です。
4. DELL Vostro
DELLの「Vostro」は、スモールビジネス向けに設計されたリーズナブルなパソコンです。一般的な事務職で必要とされる基本的な機能とセキュリティ対策を備えています。13インチから16インチまでラインナップが豊富で、ニーズに合わせて細かいカスタマイズも可能です。
5. Surface Laptop 15インチ
Microsoftの「Surface Laptop 15インチ」は、画面比3:2の大きく見やすいディスプレイをもつパソコンです。一般的なディスプレイに比べると縦に長く、スクロール負担が減るため作業効率が向上します。また、タッチパネル操作ができたり、MS Officeがプリインストールされていたりするのも特徴です。
まとめ
事務職向けパソコンの選定ポイントや必要スペックを解説するとともに、おすすめのパソコンを5機種ご紹介しました。
・MS Officeが安定稼働するスペック
・余裕のあるローカルストレージ
・疲労を軽減する大きく見やすい画面
・数字入力の効率を上げるテンキー付きキーボード
・万が一のときのサポート体制も充実
これらのポイントを念頭において、事務職に最適なパソコンを選んでいただけると幸いです。