社用パソコンを使用していて、突然誰かにパソコンを操作させる、誰かの前で操作をする、というシチュエーションがあったという方は多いと思います。
そのとき、検索履歴に私的な内容が一瞬現れ、ヒヤッとしたという経験をしたという方も少なくないのではと思います。
多くのブラウザでは、過去の検索内容やアクセスしたページの情報を一時的にまたは永続的に保存して、後でその履歴を参照したり、検索を容易にしたりするための機能を持っています。
ここではブラウザと、見落としがちなIMEの各履歴の削除の方法についてお伝えします。
ブラウザ履歴の削除方法
Windows11 でのシェア率の高い Microsoft Edge と Google Chrome の2つブラウザの説明をします。
Microsoft Edge の検索履歴を削除する
Microsoft Edge では以下画面にある2箇所から検索が行なえ、それぞれエリアをクリックすることで履歴が表示されます。
アドレス入力部の履歴が表示された状態。
テキスト入力部(検索エリア)の履歴が表示された状態。
アドレス入力部の履歴を削除する
アドレス入力部では、×マークをクリックすることで簡単に消すことができます。
または、Microsoft Edge本体を再起動することで全て消すこともできます。
アドレス入力部では表示上の履歴を簡単に消すことができますが、後で説明するアドレス入力部へは影響を与えませんので注意が必要です。
テキスト入力部(検索エリア)の履歴を削除する
テキスト入力部(検索エリア)には ×マークはなく、検索履歴の管理からの操作が必要です。
検索履歴の管理をクリックすると検索履歴の管理画面が表示されます。
画面内では検索履歴はアクティビティとして管理されています。
削除したい検索履歴の上にカーソルを合わせると、ゴミ箱アイコンが現れます。
このゴミ箱アイコンをクリックすると、履歴が削除できるのですが、Microsoft アカウントへのサインインが求められます。
検証をクリックし、サインインします。
次にPIN(Windowsログイン)の入力が求められるので、PINを入力します。
すると、検索履歴の管理画面に戻ます。
このときにはゴミ箱アイコンをクリックすると検索履歴は削除できるようになっています。
検索履歴を複数まとめて削除したい場合は、履歴右奥にあるチェックボックスにチェックをいれ、クリアをクリックすることで行なえます。
検索履歴すべてをまとめて削除したい場合は、画面右カラムにある、すべてクリアをクリックすることで行なえます。
すべてクリア実行時には警告が現れますので、ここでもすべてクリアをクリックし、検索履歴削除を実行してください。
もし、同じ Microsoft アカウントでサインインしている別のデバイスがあり、その別のデバイスでも Microsoft Edge を使い閲覧をした場合、その閲覧履歴も統合表示されるので注意が必要です。
もし覚えの無い閲覧履歴があった場合は、別のデバイスからの閲覧が無いか確認をしてください。
Google Chrome の検索履歴を削除する
Google Chrome でも以下画面にある2箇所から検索が行なえ、それぞれエリアをクリックすることで履歴が表示されます。
アドレス入力部の履歴が表示された状態。
テキスト入力部(検索エリア)の履歴が表示された状態。
アドレス入力部の履歴を削除する
アドレス入力部では、×マークをクリックすることで簡単に消すことができます。
Google Chrome ではアドレス入力部で検索履歴を削除することで、後で説明するテキスト入力部(検索エリア)の履歴の表示も削除されます。
テキスト入力部(検索エリア)の履歴を削除する
テキスト入力分でも、×マークをクリックすることで簡単に消すことができます。
Google Chrome ではテキスト入力部(検索エリア)で検索履歴を削除することで、先に説明すたアドレス入力部の履歴の表示も削除されます。
Google Chome はGoogle アカウントでログインすることができます。
もし同じGoogle アカウント でログインしている別のデバイスがあり、その別のデバイスでも Google Chrome を使い閲覧をした場合、その閲覧履歴も統合表示されるので注意が必要です。
もし覚えの無い閲覧履歴があった場合は、別のデバイスからの閲覧が無いか確認をしてください。
IME の入力履歴を削除する
IMEとは
IME(Input Method Editor)は、「入力方式エディタ」とも言われ、特定の言語の文字や記号を入力するためのソフトウェアツールのことを指します。
IMEは単に文字の変換だけでなく、変換の精度向上や入力の補助機能、短縮入力などの機能も持つことが多いです。
Windows、macOS、Linux、スマートフォンのOSなど、多くのプラットフォームで標準でIMEが提供されているほか、サードパーティー製のIMEをインストールして利用することもできます。
ここではWindows11に標準でインストールされている、Microsoft IMEと、サードパーティー製のIMEの1つである、Google IME について説明します。
Google IME とは
Google IMEとは上記にもある通り、サードパーティー製のIMEの一つでGoogleが提供する入力方式エディタです。
Googleの巨大なデータベースとアルゴリズムを活用して、高い変換精度を持っており、日常的な文章だけでなく、専門用語や新しい言葉、流行語なども効果的に変換します。
Google IME のページからアプリケーションをダウンロードし、パソコンにインストールすることで使用できるようになります。
Microsoft IME の入力履歴を削除する
例を示すため、まず Microsoft IME にパソコントライアルという存在しない造語を入力履歴を覚えさせます。
はじめに、ぱそこんと入力しても、パソコントライアルという文字列がサジェストされないことを確認します。
次に一度パソコントライアルと入力することで、ぱそこんと入力するとパソコントライアルという文字列がサジェストされることを確認します。
入力履歴を削除するためには、Microsoft IMEの設定を開きます。
設定は、はじめに画面下・タスクバー右側にある、あ(もしくは A など)と表示されている箇所にカーソルを合わせ、右クリックをします。
次に、現れたメニューにある設定をクリックすることで開くことができます。
すると、Windowsの設定画面が 時刻と言語 > 言語と地域 > Microsoft IME > 学習と辞書と選ばれた状態で開きますので、学習と辞書をクリックします。
学習にある入力履歴の消去をクリックすると、入力履歴は削除されます。
削除したい入力履歴は選ぶことはできず、すべて消去されます。
入力の精度を高めるために、入力履歴を使用するをオフにすると、入力履歴を保存することはなくなり、意図しない文字列が現れるというそもそもの心配がなくなります。
最後に、ぱそこんと入力しても、パソコントライアルという文字列が再びサジェストされなくなることを確認します。
Google IME の入力履歴を削除する
Google IMEにも学習機能があるため、その削除方法を説明します。
例を示すため、まず Google IME にパソコントライアルという存在しない造語を入力履歴を覚えさせます。
はじめに、ぱそこんと入力しても、パソコントライアルという文字列がサジェストされないことを確認します。
次に一度パソコントライアルと入力することで、ぱ入力するだけでパソコントライアルという文字列がサジェストされることを確認します。
入力履歴を削除するためには、Google IMEのプロパティを開きます。
設定は、はじめに画面下・タスクバー右側にある、あ(もしくは A など)と表示されている箇所にカーソルを合わせ、右クリックをします。
次に、現れたメニューにあるプロパティをクリックすることで開くことができます。
すると、Google 日本語入力プロパティ画面が開きますので、サジェストをクリックします。
サジェストの種類にある、全入力履歴を削除をクリックします。
確認画面があらわれるので、OKをクリックします。すると入力履歴は削除されます。
削除したい入力履歴は選ぶことはできず、すべて消去されます。
最後に、ぱと入力しても、パソコントライアルという文字列が再びサジェストされなくなることを確認します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
社用パソコンで滅多に私的利用はしない場合でも、場にそぐわない内容は目立ってしまうこともあるので、普段から注意すると良いでしょう。
また、閲覧履歴もクラウド共有されてしまうので、Microsoft・Google それぞのアカウントの管理も適切に行うようにしましょう。